日本国内の人工氷壁。初心者向けアイスクライミング練習施設まとめ

日本国内の人工氷壁。初心者向けアイスクライミング練習施設まとめ

アイスクライミング練習施設とは?

初心者がいきなり氷瀑でアイスクライミングをやろうだなんて、そんなのとても無理な話ですよね。

ボルダリングジムのような、安全で気軽に練習できる施設があったらなぁ…って、それがあるんです。

今回はアイスクライミング練習施設・日本の人工氷壁を紹介します。

八ヶ岳・赤岳鉱泉アイスキャンディー

赤岳鉱泉アイスキャンディー

八ヶ岳の赤岳鉱泉にあるアイスキャンディーと呼ばれる人工氷壁。おそらく日本国内で最大級のアイスクライミング練習施設でしょう。

ここでアイスクライミングをはじめて体験した、または知るきっかけになったという人も多いのではないでしょうか。

人工の支点よりトップロープを設置してから登る

高さ15m程度の氷壁があり、バーティカルからナメ滝まで傾斜も様々。利用はトップロープ限定ですが、スクリューを打ち込むことができるため、擬似リード練習はできます。

また、赤岳鉱泉でアイスアックスやクランポンがレンタルできるのは初心者にとっては嬉しいところ。

いまは初心者向けの講習会が盛んに行われていますが、2016年までは国内最大級のアイスクライミングコンペ「アイスキャンディーカップ」が行われていた場所でもあります。

ドライツーリングウォール

2017年までは、ドライツーリングウォールも作られていたのですが、2018年より廃止となってしまい、さらにバーティカルのエリアも年々縮小される傾向にあります。初心者向けにシフトしていくのは、良いことではありますが、中上級者にとっては物足りなさは否めません。

かつては赤岳鉱泉宿泊者限定という利用条件の縛りがあったようですが、現在はテント泊や日帰りでも利用可能となっており、2020年以降はシーズン券もあります。

標高約2300mという好立地にあり、例年12月後半〜3月後半までと営業期間が長いことも魅力です。

岩根山荘アイスツリー

駐車場のすぐそばに設置されるアイスツリー

車でアクセスできて、すぐに登れるという圧倒的にアプローチが楽なのが岩根山荘アイスツリーです。標高約1500mの川上村にあって、赤岳鉱泉には劣るもののハイシーズンには立派な氷壁が出来上がります。

ドライツーリングウォール
バウンダリーコンペの様子

2019年までは南面に本格的なドライツーリングウォールが建てられ、アイスキャンディーカップ消滅後の3年間は、ここでモンチュラカップという国内最大級のドライツーリングのコンペティションが開催されました。週末にはコンペティターが集まって練習する景色がありましたが、2020年以降は残念ながらドライツーリングウォールは廃止となりました。

2021年は宿泊者限定利用となるようで、行く前に必ず確認を。

峰の原・つらら公園

今はなき、つらら公園の氷壁

2018年に営業されていた峰の腹高原のアイスクライミングゲレンデ。氷壁の規模は小さいものの、穴場的スポットとして注目されていました。同シーズンに近くの大谷不動が地元民とのトラブルで入山禁止になるなど、残念なニュースがあったことも記憶に新しい。結局、つらら公園はワンシーズンで姿を消してしまいました。

そう言えば、あのキャラクターはどこへ行ったのでしょう?

富士見パノラマリゾート・サミットフォール

スキー場の中にある人工氷壁

2020年シーズンに誕生した新たなる人工氷壁。スキーゲレンデ内にあり、とにかく一般人(おそらく普段クライミングをやらない人たち)にも目立つため、普通に登っているだけで外野から「すげー」という声が聞こえるほど。笑

サイズは小さいが3~4人までなら同時登攀が可能

氷壁の規模は小さいが、初心者の練習には十分な高さがあり、しっかり練習できる。スキーリフトでアプローチできるため、山頂近くでも非常に楽。

ニンジャスノーハイランド

2020年12月オープンの新たなる人工氷壁。雪壁水遁の術というサブタイトルが付いており、アトラクションとして展開しているように思われる。機会があったら遊びに行ってみたい。