奥秩父大洞川井戸沢椹谷ホラノ貝窪〜プロジェクト・ドラゴンダイブ〜

奥秩父大洞川井戸沢椹谷ホラノ貝窪〜プロジェクト・ドラゴンダイブ〜

奥秩父にドラゴン狩りへ

参加者

ゴリラ(リーダー)、マチャアキ、デクノ

飛竜山の北面調査

久しぶりの調査と言うことで、今回はリーダーが長年温めていた企画「プロジェクト・ドラゴンダイブ」が始動。何のこっちゃと言う感じではあるが、つまり、そう奥多摩の飛龍山の北面を見に行こうぜと言う企画である。

ちなみに飛竜山に登る訳ではないし、直接的な関係はあまりない。響きがカッコいいと言うだけのノリである。ドラゴンダイブと言えば、ハンターハンターの念能力か、あるいはポケモンの物理攻撃技を想起することだろう。リーダーは前者であった。生涯現役?お疲れ様です。

さて、飛竜山の北面に目を付けるなんて流石リーダー。標高2000m弱の北面に滝があるならば、そりゃもう言うまでもなく、冬の景色が楽しみなのである。

取り急ぎ、アプローチを調べてみたところ、最寄りルートからでも結構時間がかかりそうだ。

ゲート手前の駐車場から林道歩きが2時間弱。そこから一般登山道を3時間弱。その後は道が無いため、適当な尾根かルンゼを降りる感じになるだろう。等高線を見る限り、降りやすい尾根は見当たらないが、まぁ後は現場判断になるだろうと、概ねのアウトラインを頭に入れる。

前日夜、リーダー宅に集合。自分より数時間も先に到着していたマチャアキ隊員は既にハードなトレーニングを行なっていた。(大丈夫なの?w)

談笑し、3時間程度の睡眠を取った後、出発。

アプローチ登山道~下降点

予定よりも少し遅れて、朝5時半過ぎにゲート前の登山道に到着。そこに唐突に現れるカボチャ。とりあえずパシャリ。

なぜにカボチャ?

今回の装備は、60mダブルロープにハーネス、ヘルメット、スリングやカラビナを数枚。撮影機材。今回の荷物はそこまで重くないが、冬に行くとなればテント泊や登攀装備も加わるため、もっと重くなるし、体力的にかなり厳しい。林道は帰路のことを考えて、自転車を引いていく。

ここで装備して行くかい?

リーダーは足に障害を抱えているため、長時間の歩行は厳しいと思うが、今日は調子が良さそうだ。やがて登山口に到着。

平地はスイスイ進む
林道脇に滝が何度か現れる
登山口に到着

途中で経由した三篠の湯は登山客で賑わっていた。今更ながら初めて来た場所だが、とても良い雰囲気なので、いつか一人で来てみたいものだ。

進軍するマチャアキ隊員
良さげな雰囲気

ここから登山道は標高を上げるために勾配が強くなる。マチャアキ隊員の進軍に続くデクノ。リーダーはストックを付いてハイペースで登る。

この文言が出てくる
登山道は歩きやすい
稜線で待っていてくれるイケメン

下降点〜調査開始

9時過ぎに北天のタルに到着。標準コースタイム6時間のところを3時間20分程度。良いペースだ。しかし先頭を歩くマチャアキ隊員を何度も待たせてしまっていたため、彼一人なら余裕で3時間は切るだろう。体力が凄まじい。見習わなければ…

ここからいよいよ登山道を外れ、下降点を探す。この先のエリアは情報が非常に少ないため、我々は魔界と呼んでいる。一般のハイカーに今日はどこ行くのですか?と訊かれ、魔界とは言えず、適当に回答した。谷の方に降りますと。

事前にある程度、方針を打ち合わせ、なるべく最短距離でルンゼを降りることを試みたが、これが思ったよりタフで上手くいかない。地形を読むのは難しい。

ルートファインディングが難しい

リーダーの赤いシャツが森の中で目立つ
大きい段差は巻いて降りる
ようやく本流にたどり着く

ドラゴン(滝)に出会うまで奔走

四苦八苦した末、ようやくホラノ貝窪らしき場所に到着。ここまで6時間くらい。滝が近づいてきて、気持ちも高揚する。

沢登りのトポを見ながら沢沿いに歩き、滝を探すが、それらしき大物がなかなか見つからない。やはりヤマはそんなに甘くない。時間的リミットにも余裕はない。合流点に戻って、沢を下ることを決断。

地形を見つつ相談
沢沿いを歩く

そして、ようやく1時間後に大滝を発見。やはり凄まじく大きい滝だ。滝の落口部分にいるため、全容を見渡すことはできない。懸垂下降して確認する時間もない。

…と言うことで、ここでようやくデクノの出番登場。ささっとドローンを組み立てて、空撮を試みる。大木が立ち茂っていて、飛ばしづらい場所であるが、練習の成果?が発揮された。

滝の全貌

滝の全容を映像に収めることができて、本日のミッションは完了。滝の映像を確認して、思わず「竜のような滝だ…」という感想が漏れ、このプロジェクトにもストーリー性が生まれたと思う。

脱出

後は帰りに確実な尾根を登り返して、ここまでのアプローチを最適化するのみ。マチャアキ隊員とケルンでマーキングする遊びを混じえながら苦しくも楽しく登り返す。

タフな登り返し
タフな登り返し2
小さな芸術作品
ようやく稜線が見えてきた

次回は冬

行動時間が10時間を超えて、黄昏時に稜線へ戻ってきた。しかしここからまだ長い。夕闇が迫る中、歩き続ける。ラストの登山道と林道はヘッデン下山となったが、適切な下降点が把握できたため、次回以降はスムーズに行けるだろう。

あくまで本番は冬季なので、積雪量なども障害になってくるかも知れない。様々なイメージを膨らましつつ、タクティカルに楽しみたい。個人的には良い映像を取れると良いかな。

マチャアキ隊員、歩くの速すぎMAX
黄昏の山々
装備解除
リーダーお疲れ様
ゲート到着。延べ13時間半。

お疲れ様でした。